先週から読み返している、一条ゆかりの「砂の城」。リアルタイムで読んでいた頃は子どもだったからピンとこないことも多かったけれど(ミルフィちゃん世代でしたもの)、大人になって読むとせつなさがひしひしと感じられるところも増えたなあ。
よく悪者扱いされるミルフィーヌだけど、わたしはこの子きらいじゃない。確かに甘やかされて育っていてわがままだけど、素直なとこもある。悪いと思ったら反省してちゃんとあやまってるし。普通に考えればフランシス(息子の方)とお似合いのカップルになるのはミルフィのほうだと思うし。で、ふっと思ったんだけど、ミルフィちゃんとフェラン(フランシスと寮で同室だった)って、けっこうお似合いじゃない? 頭も似てるし(黒髪くるくる)。いいと思うんだけど。フェランは女の子には興味ないのかしら? あの人、男とか女とかそういうことにはこだわらず、好きなものは好きってタイプじゃないかなあとか勝手に思ってるんだけど。だめかな。
「砂の城」は絵も素敵でみていて飽きない。人物だけでなく室内装飾とか建物とかファッションとか。子どもの頃はそのあたりはあまり気に留めなかったけれど。ナタリーの家はやっぱりあこがれる。あんな家に住みたい。敷地が広くて隣近所をあまりきにしなくてよさそうなところもいい。でも、草刈りが大変かな。ナタリーは自分で草刈りとかしなくていいんだよね? お金持ちっていいな。
最近、「砂の城」にでてくる場所の位置関係についていろいろ考える。はっきりと地名がでてくるのはパリとサン・ナゼールのみ。ナタリーの実家はサン・ナゼールだけど、実家をでて暮らし始めたのは、やっぱりパリの近くなのかな? ランベールさんの家は海のそばだけど、ここってどのあたり? フランシスの通っていたヴァン・ロゼ校は比較的この近く? ミルフィちゃんの家もランベールさんちの近く? 近くに別荘を借りてもらったってミルフィは言ってたけど、その別荘にいついちゃったの? とかとか。どなたかそのへんについて詳しい方いらっしゃいませんか?
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